介護職というのは様々な知識や技術を求められます。制度、法令に関する知識は当然として、身体介護の技術やレクレーションの技術などが必要です。経験が浅い中で、なんでも一気に覚えるというのはとても難しいことでしょう。ただ、お世話をする立場になっていれば、いつ何時でも全く「知らない」「分からない」というわけにもいきません。
ではどうやってスキルを覚えていけばいいかということなのですが、実は一度に全てをやる必要はありません。まずは自らの業務内容を一番に考えることが大事です。たとえばデイサービスの所属であれば、法令に関する知識よりレクレーションの技術が優先されます。ヘルパーステーションの所属であれば、身体介護の技術であったり料理や掃除の技術であったり。施設であれば身体介護の技術であったりといった具合にそれぞれの職場で「まず必要なモノ」という知識があります。それを一つずつ理解し自分の物にしていくことが効率的です。
業務の基礎を身につければ気分的な余裕も生まれて、今まで習得できなかったことも勉強することができるようになります。いきなり全てをやるのは不可能です。そのため今一番必要なモノを導き出し、確実に自分のものにしていきましょう。
また、介護職員として働くなら業務以外に一番に磨くべきスキルがあります。それはコミュニケーション能力です。介護というのは利用者、家族との人間関係があってこその仕事です。利用者さん、家族が穏やかに過ごすお手伝いをすることが第一です。業務のスキルを上げつつ、先輩の様子から学んで多くの方々と穏やかな関係を保てるスキルを磨くようにしましょう。